日本でペットとして飼育されているイヌは約1,310万頭及びネコは約1,373万頭(2008年、社団法人日本ペットフード協会の調査)で、当社がペット在宅酸素サービスを本格開始した1994年に比較するとイヌで1.4倍、ネコで1.8倍と飼育数が年々増加しています。
ペットは家族と同じように一緒に暮らし、心を通じ合わせる家族として、心を和ませてくれ、楽しませてくれる家族の一員と思って飼育している方が大部分を占めています。
一般的にペットを飼育する場所は屋外ではなく室内で飼育するケースが多いのですが、この室内飼育には色々な悩みあります。
飼育環境、ペットの種類や躾の方法により違いがありますが、例えば
@室内のペット臭
Aネコの爪とぎ
B排泄を一定の場所にしない
C食餌やおやつを床等にこぼし汚す
Dイヌの無駄吠え等があります。
これらの悩みの解決には躾が一番良いのですが、実際に躾だけでは解決されない事が多いので、用途に応じたケージや機器を使用して解決できることも多々あるのです。
室内のペット臭は空気清浄器を備え付ける事で軽減されます。現在はペット臭の除去に特化した製品も発売されているようですね。ネコの爪とぎは「ネコ用爪とぎ」を与える事により家具や柱等への被害は少なくなると思いますし、透明シートで傷を防止する製品等も発売されています。
また、排泄を一定の場所にしない事や食餌等を床等にこぼし汚す事等はペットを普通のケージで飼育する事により解決されますが、ケージで飼育している間でも排泄を一定の場所にする事や食餌をこぼさない事が出来るように根気よく躾をする事が必要です。
よくお聞きするのはケージに閉じ込めるのはかわいそうだというご意見ですが、そもそもイヌやネコは外敵から自分や生んだ仔イヌ・仔ネコを守る習性がある為、ある程度狭くて安全と思える場所で休息する習性があり、またそれを必要としているのです。
ですから、ケージは閉じ込めるものではなく、そのペットにとって安全な落ち着く場所であると認識してくれるように躾をすればよいのです。家の中で自由にしていても、いつでも好きな時にケージに出入りできる環境を整えてあげることをおすすめいたします。
また、マンション住まいや夜間などに気になるイヌの無駄吠えはペット用防音ケージに入れる事でイヌの声が外部へ漏れないと思います。
これら必要な時のケージ内で生活は、老犬・老猫になってからの介護を必要とする場面にも有用かと思われますが、急激な環境の変化によるストレスを過度に与えないためにも幼犬・幼猫時代からのケージトレーニングが大切でしょう。
このように、ペットの飼育上の悩みはペットの躾や最適のケージないし機器等を必要な場面で上手に利用することにより解決していきたいものです。